白内障の手術後のトラブルとは?よくある症状と不安を分かりやすく解説

白内障手術を考えているけれど、不安で踏み出せない方へ
白内障手術を検討している人にとって、「本当に受けて大丈夫だろうか」「手術後に困ることはないだろうか」と不安になり、なかなか一歩を踏み出せない方は少なくありません。特に、目の手術と聞くと怖さを感じやすく、手術中のことや術後の見え方、年齢のことまで、さまざまな心配が重なりやすいものです。
今回は、白内障手術で考えられるトラブルと、安心して手術を受けていただくための当院の取り組みをご紹介します。
白内障手術で多い不安とは?
手術中に痛みはあるのか
白内障手術は、現在では局所麻酔で行われることが一般的で、日本眼科医会や日本眼科学会の一般向け情報でも、手術中はほとんど痛みを感じないことが多いと説明されています。
ただし、まったく何も感じないというよりは、まぶしさや水が触れるような感覚、押されるような違和感を覚えることがあります。
そのため、「強い痛みに耐える手術」というより、「緊張しやすいけれど、痛みはかなり抑えられている手術」と理解しておくとイメージしやすいでしょう。
不安が強い方は、手術前の説明でどのように手術を行うのかを分かりやすく説明いたします。
手術後の見え方の変化とは
白内障手術を受けたからといって、誰でも同じように見え方が良くなるわけではありません。
また、術後には一時的にぼやける、まぶしさを感じる、光がにじんで見えるなどの変化が出ることもあります。
こうした見え方の違和感は術後にみられることがあり、重大な異常とは限りませんが、急な視力低下や強い痛みを伴う場合は当院へご連絡ください。
当院は内科との提携もあり、目のことだけでなく、糖尿病などが原因の症状にもスムーズにご案内ができます。
高齢でも手術は受けられるのか
高齢だからという理由だけで、白内障手術ができないわけではありません。
ただし、年齢が上がるほど、白内障が進んでいたり、目の組織が弱っていたり、術中にじっとしていることが難しかったりすることもあるため、すべての方が同じ条件で受けられるわけではありません。
大切なのは年齢だけで判断することではなく、今の見え方でどのくらい困っているか、全身状態やほかの目の病気がないかを含めて確認することです。
白内障手術後のトラブルにはどのようなものがある?
後発白内障
後発白内障は、白内障手術のあと、数か月から数年たってから「またかすんできた」「見えにくくなってきた」と感じる代表的な変化です。
白内障が再発したわけではなく、眼内レンズを入れている袋の後ろ側が濁ってくることで起こります。
術後トラブルの中では比較的よくみられるものです。
見えにくさが戻ってきたと感じたときは、年齢のせいと自己判断で決めつけず、ご相談ください。
眼圧の上昇
手術後は、一時的に眼圧が上がることがあります。
術後すぐから1週間ほどの間にみられることがあり、炎症や手術で使用した薬剤などの影響が関係するとされています。
症状が軽い場合は気づかないこともありますが、目の奥が重く感じたり、頭痛のような不快感が出たりすることもあります。
多くは点眼薬や内服薬で調整されますが、もともと緑内障がある方などは特に注意が必要です。
術後の診察は、こうした変化を早めに確認するためにも大切です。
黄斑浮腫
黄斑浮腫は、網膜の中心にある「黄斑」と呼ばれる部分がむくむことで、見え方に影響が出る状態です。術後しばらくしてから、ぼやける、ゆがんで見えるといった変化で気づくことがあります。
治療は点眼や内服などで炎症を抑える方法が中心で、多くは経過を見ながら改善が期待されます。
感染による炎症
感染による炎症は、術後トラブルの中でも特に早めの対応が必要なものです。
代表的なものとして感染性眼内炎があり、術後数日以内に起こることがあります。
頻度は高くありませんが、強い痛みやまぶたの腫れ、目やに、急な視力低下などを伴う場合があります。
進行すると視機能に大きな影響を及ぼすことがあるため、こうした症状があるときは様子を見ず、すぐにご相談ください。
眼内レンズのずれ
白内障手術では濁った水晶体の代わりに眼内レンズを入れますが、まれにそのレンズの位置がずれることがあります。
眼内レンズの位置ずれは白内障手術後の合併症のひとつであり、手術直後だけでなく、時間がたってから起こる晩期合併症としても知られています。
白内障手術後の不安を減らすために知っておきたいこと
白内障手術を検討している方の中には、術前だけでなく術後の過ごし方がイメージできず、不安に感じる方もいらっしゃいます。
実際には、手術後は点眼や定期的な診察を続けながら経過を確認していくのが一般的で、感染や炎症、眼圧の変化などを早めに見つけるためにも、術後の過ごし方はとても大切です。
ここでは術後の過ごし方が不安な方に向けて、定期診察の重要性や術後の経過の目安を解説します。
術後の通院の重要性
白内障手術のあとに通院が必要なのは、手術が終わった時点で経過観察まで終わるわけではないからです。
術後は見え方が順調に回復しているかだけでなく、炎症が強く出ていないか、眼圧が上がっていないか、感染の兆候がないかなどを確認していきます。
また、見え方に大きな問題がなくても、自己判断で受診をやめず、定期的に通院していただくことで、術後のトラブルの早期発見や安心にもつながります。
点眼を続けることが大切な理由
術後に処方される点眼は、手術後の目を落ち着かせ、感染や炎症を防ぐために使います。
白内障手術後は目の表面の傷が小さくても、完全に落ち着くまでは細菌が入りやすい時期があるため、点眼の継続が大切です。
洗顔・入浴・運転はいつからできるのか
白内障手術後は、日常生活をすべて制限するわけではありませんが、感染を防ぐために注意が必要です。
入浴は手術直後から首から下であれば可能です。
また、洗顔や洗髪については、術後1〜2週間は目に水が入らないよう注意が必要です。
運転は、術後の見え方や回復状況によって異なるため、定期診察の際にご相談ください。
見え方が落ち着くまでの目安
白内障手術後の見え方は、手術直後からある程度明るく感じる方が多い一方で、すぐに安定するとは限りません。
術後しばらくは、軽いかすみやまぶしさ、ピントの合いにくさを感じることがあり、数日から1週間ほどかけて少しずつ見やすくなっていくのが一般的です。
もともとの白内障の進み具合、角膜や網膜の状態、ほかの目の病気の有無によっても経過は変わるため、術後の診察を通して患者様の状態を丁寧にご説明いたします。
白内障手術をお考えの方は新倉敷きむら眼科へ
白内障手術は、見えにくさで日常生活に不便を感じていても、「まだ手術は早いかもしれない」「手術後のことを考えると不安」と感じて、受診を先延ばしにしてしまう方が少なくありません。
特に、手術中の痛みや術後の見え方、年齢による負担などが気になっていると、必要性を感じながらも一歩を踏み出しにくいものです。
新倉敷きむら眼科では、白内障手術を受けるか迷っている方にも、現在の目の状態や手術を考える目安についてわかりやすくご説明します。
また、口頭での説明だけでは不安な方に向けて模型やパンフレットでも説明をしています。
見えにくさが気になっている方、手術後のことが心配で前向きになれない方も、まずは一度ご相談ください。
- 監修医情報
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きむら眼科 院長
木村 大作 医師
