眼科一般

GENERAL OPHTHALMOLOGY

一般眼科について

一般眼科は、目に関するさまざまな不調や違和感を抱えている方々に対応し、まず相談できる診療科です。
「目が痛い」「目に違和感がある」「視力が落ちた」「視界がぼやける」など、一人ひとりの症状を把握し、検査を通じて原因や疾患を明らかにしていきます。目のお悩みや違和感、気になる症状を放置せず、いつでもお気軽に当院にご相談ください。

こんな症状ございませんか?

  • 目が疲れている感じがする
  • 目が乾く
  • 黒いモヤのようなものが見える
  • 涙が出る
  • 目が充血する
  • 明るいところが見えにくい

眼精疲労

デスクワークを中心に、パソコンやスマートフォンの画面を見続けることで、目が疲れる疾患を「眼精疲労」といいます。主な症状は、目の充血・痛み・かすみ・ぼやけ・強いまぶしさなどです。また、首の痛み・肩コリ・頭痛・めまい・吐き気など、全身の不調にもつながる恐れがあります。
もし、休んでも症状が改善されない場合は、疲れ目ではなく眼精疲労として治療いたします。現代人は目の筋肉を酷使しがちですから、眼科での早期発見・早期治療が症状の改善に欠かせません。

治療法

眼精疲労の根本的な改善には、カウンセリングや検査を通じて、症状の原因を明らかにしなければなりません。主な治療では、目の乾燥を和らげる点眼薬の使用、目の周囲を温めて血行を促進させる方法などが挙げられます。また、他の眼科疾患が根本的な原因である場合は、原因となる疾患に対する適切な治療をご提案いたします。

ドライアイ

デジタルデバイスの普及により、目の乾燥や不快感に悩む方が増加しています。ドライアイは、目の疲れにつながり、日常生活や仕事に支障をきたすケースも少なくありません。
目が乾燥しがちな場合は、ドライアイの疑いがありますので、まずは当院にご相談ください。

治療法

ドライアイの治療には、症状に応じた点眼薬の使用が中心ですが、涙点閉鎖術を検討する症例もあります。より専門的な治療が必要だと判断した場合は、患者様がスムーズに治療を受けられるようサポートしてまいります。

飛蚊症

空を見上げた時に、黒や透明の点や線が見える場合は飛蚊症(ひぶんしょう)の疑いがあります。症状の多くは、目の中の一時的な自然な変化によるものです。しかし、炎症・出血・網膜剥離など、深刻な眼科疾患が原因となる症例もあります。飛蚊症の頻度が急激に上がり、その範囲や大きさも広がっている場合は、すぐに当院を受診しましょう。

治療法

飛蚊症の治療では、まず患者様の症状を詳細に把握し、必要な検査を行います。病的飛蚊症の有無、もしくは原因となる疾患を特定した上で、症例に適したな治療方針をご提案いたします。患者様がスムーズに治療を受けられるようサポートしてまいります。

流涙症

流涙症は涙が止まらなくなる疾患です。分泌性流涙は涙の過剰な生成が原因であり、導涙性流涙は涙が通り抜ける涙道の閉塞が関係します。これらは併発するケースも多く、涙によるかすみ目や皮膚のかぶれなど、多くの不快な症状を引き起こします。

治療法

分泌性流涙の治療は、症状の原因によって異なります。涙の原因となる異物の除去や逆まつげの手術、結膜炎や角膜炎には点眼治療を行います。
一方、導涙性流涙の治療は、閉塞した涙道を開通させ、涙の正常な流れの回復を目指します。涙道に涙管チューブを挿入し、涙道を開けて涙の自然な流れを促すのです。
チューブは涙道内で2~3ヵ月程度維持させ、閉塞部位の自然治癒を促します。チューブによる日常生活への支障はほとんどありませんので、ご安心ください。

花粉症

花粉症とは、粘膜に花粉が触れることで、目や鼻にアレルギー反応を引き起こす季節性の疾患です。スギ花粉だけでなく、あらゆる植物の花粉が花粉症の原因になります。年間を通してさまざまな花粉が飛散しています。

治療法

花粉症の改善には予防が重要です。花粉の飛散時期よりも前に、抗アレルギー薬を服用したり、点眼薬や点鼻薬を使用したりすることで、症状をコントロールしやすくなります。 これにより、重症化の予防や強い薬の回避も期待できます。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、ゴミ・ホコリ・細菌などが刺激となり、結膜の炎症を引き起こしている状態です。主な症状は、白目やまぶたの裏側の充血です。数日で症状が治まるケースもありますが、視力が低下するリスクにも注意しなければなりません。

治療法

治療には抗アレルギー剤を使用し、アレルギーの原因となる物質が出るのを防ぎ、症状の軽減が期待できます。重症の場合は、ステロイド点眼薬の使用を検討します。また、アトピー性皮膚炎を伴う結膜炎の場合は、必要に応じてステロイド剤軟膏を併用します。ステロイドの副作用については、事前にわかりやすくご説明いたしますので、ご安心ください。

翼状片

翼状片とは、結膜が黒目の中央に向かって三角形に入り込み、目の機能に悪影響を及ぼします。通常は黒目に存在しない血管ができ、黒目が赤く見えたり、異物感を覚えたりする症例もあります。
特に高齢者の発症が多く、明確な原因は明らかではありませんが、紫外線の影響が考えられています。

治療法

翼状片は悪性の組織ではなく、気にならない場合は経過観察により様子をみます。
しかし、違和感や異物感は点眼薬で抑えられますが、特に症状が強く視力の低下も疑われる場合は手術を検討します。

眼瞼下垂

眼瞼下垂では、上まぶたが正常な位置よりも下垂し、視野が狭くなっています。
発症は先天性と後天性に分けられますが、特に先天性の場合は視力の発達に悪影響を及ぼす恐れがあります。後天性の場合は、加齢や長期間のハードコンタクトレンズ使用などが主な原因です。

治療法

眼瞼下垂の治療には手術が必要です。この手術は通常日帰りで行われ、まぶたを持ち上げることで視野を改善します。
特に子どもの場合は視力の発達に関わります。また、通常は入院を伴うため、手術や入院に対応できる医療機関をご紹介いたします。

眼瞼下垂手術

眼瞼痙攣

眼瞼痙攣とは、無意識のうちにまぶたが痙攣し、目が開きにくくなる状態です。原因は脳内の信号伝達の異常が関係します。
初期症状は目の乾燥が気になるなど、ドライアイに似た症状が多く、異変に気づきにくいことが特徴です。症状が進行すると、自力で目を開けられなくなるケースもあります。

治療法

眼瞼痙攣の治療には、ボトックス注射が効果的です。この治療法では、筋肉に直接ボツリヌストキシンを注射し、筋肉の過剰な緊張を緩和させます。目の周囲の筋肉の過剰な収縮を抑え、痙攣を軽減する効果が期待できます。

ボトックス療法

目のケガ

球技や格闘技などのアクティブなスポーツでは、眼球打撲のリスクが高まります。打撲による影響は、網膜振盪症・結膜下出血・虹彩炎・前房出血などを発症する原因になるのです。ケガにより、目の痛みや視力の急激な低下などの症状が現れます。スポーツに伴う目の異常は、すぐご相談ください。
また、日常生活での小さなゴミが目に入ることも、眼球を傷つける原因になるリスクがあり、自己判断せずに眼科での検査・診断を心がけましょう。

流行性角結膜炎

アデノウイルスというウイルスの感染が原因となる病気です。感染すると「さらさらした目やにが出る」「涙が出る」「まぶしい」などの症状が現れます。
特に子どもに多く見られ、大人も含めて幅広く感染しやすい病気です。

治療法

流行性角結膜炎に有効な薬はなく、症状を和らげるための目薬を点眼して様子を見る必要があります。
また、他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症をおさえるためにステロイド点眼薬などを使用します。

角結膜異物

角膜異物とは、飛んできたゴミなどが黒目(角膜)に入ることを言います。
角膜はとても敏感で、小さな異物でも痛み・充血・涙などが起こり、角膜の中心に当たると、視力低下にもつながります。

治療法

角膜や結膜上の異物を除去し、同時に感染の予防のため、目を洗浄することです。
小さな異物であれば、ご自身で取り除くこともできますが、大きい異物の場合は、手術を行う必要があります。

小児眼科も行っております

目は成長とともに発達していきます。近視や遠視などの屈曲異常、弱視や斜視などは、子どもの発症が多い目の疾患です。
悪影響を防ぐには早期発見・早期治療が重要です。定期検診を心がけ、当院と一緒に子どもの目の成長をサポートしましょう。

小児眼科