網膜硝子体外来
VITREOUS RETINA
網膜硝子体外来について
大阪の大学病院で専門外来を担当していたため、加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症、病的近視に伴う脈絡膜新生血管などに対する硝子体注射の治療経験が多数あります。また網膜剥離や黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血、糖尿病網膜症などの疾患に対する手術治療も行ってきましたので、網膜硝子体疾患に関して的確な診断を行い、最善の治療法を提案することができます。
対応疾患
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網膜剥離
網膜剥離とは、眼球の内壁にある網膜が剥がれてしまう疾患です。
目に入った光をうまく受け取れず、視覚情報の伝達障害を引き起こします。主な原因は加齢です。変質した硝子体に網膜が引っ張られ、穴が開いたり入り込んだ水が網膜を剥がしたりするのです。また、頭部や眼球への物理的な刺激も、網膜剥離の原因になります。 -
硝子体出血
硝子体出血とは、眼球内の硝子体に血液が混入し、視力が低下している状態です。本来硝子体に血管はありませんが、眼底にできた新生血管からの出血で硝子体に悪影響が及びます。新生血管の主な原因は、糖尿病をはじめとする全身疾患が関係します。視力に及ぼす影響は出血の程度に左右され、重症化すると失明のリスクが高まります。
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黄斑上膜
黄斑上膜とは、網膜の黄斑部に薄い膜状の組織が形成され、物が歪んで見えたり視力が低下したりする恐れがあります。主な原因は加齢であり、50代~70代にかけて多く発症します。黄斑上膜の治療には手術が効果的であり、早期治療で視力の改善が期待できます。
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黄斑円孔
黄斑円孔とは、網膜中心部の黄斑に穴が開き、物が歪んで見えたり中心部が見えづらくなったりする状態です。特に中高年の発症が多く、治療には手術が必要です。手術により症状の進行を食い止め、視力の回復を目指します。
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網膜静脈閉塞症
網膜静脈閉塞症とは、網膜の血流障害により発症する疾患です。網膜内の静脈が詰まって血流が停滞し、視界がぼやけたり視力が低下したりします。
主に高齢者が発症しやすく、高血圧・高脂血症・糖尿病などの全身疾患が発症リスクを高めます。 -
加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症は、黄斑部の損傷で出血や水が溜まり、視力が低下する疾患です。特に高齢者の発症が多く、成人の中途失明の主な原因です。日本でも失明原因の上位に位置し、将来的な患者数の増加が予想されています。
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結膜弛緩症
結膜弛緩症は、結膜の過度なゆるみにより発症します。本来結膜には適度がゆるみがあり、眼球の動きに耐えられる構造になっています。しかし、ゆるみが強いと、結膜が黒目にまで乗り上がることもあり、不快感や視覚的な影響を及ぼします。結膜の健康状態を保つためにも、早期発見・早期治療が求められます。
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結膜腫瘍
結膜腫瘍とは結膜の良性腫瘍です。メラニンを産生する細胞「メラノサイト」が、結膜で異常増殖するために生じます。黒褐色〜茶褐色であり、基本的には心配のない状態です。
しかし、悪性黒色腫に変性するリスクもあり、増大傾向にある場合は注意が必要です。定期的な眼科検診により、腫瘍の状態を見極めた対処が重要です。 -
糖尿病黄斑浮腫
糖尿病黄斑浮腫は、糖尿病が原因で網膜の黄斑部に水分が溜まり、視力が低下している状態です。特に黄斑は「見える」ために重要な組織ですが、水分による影響でむくんでしまい、見えづらさを感じるようになります。
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糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は、糖尿病の重大な合併症の1つです。高血糖状態が続くことで、網膜に広がる毛細血管が損傷し、発症に至ります。糖尿病の患者様が失明する原因でもあり、糖尿病管理や定期的な眼科検診による早期発見が極めて重要です。
硝子体注射について
硝子体手術は、網膜剥離や糖尿病網膜症などの疾患に用いられる高度な手術です。白目部分に小さな穴を数か所開けて手術器具を挿入し、溜まった水や血液、濁った硝子体の一部の除去が可能です。この手術は専門的な技術を要し、疾患の性質から適切なタイミングでの治療が視力の維持に欠かせません。日帰り手術が基本であり入院は不要です。